データ復元ソフトは、誤削除や誤フォーマット、ウイルス感染、システムエラーなどによって失われたデータを取り戻すために利用されます。対応できるのは論理障害のみで、HDDやSSDの物理的故障には対応していません。
また、ソフトごとに対応OS、対応ファイル形式、スキャン方式が異なるため、使用環境に合わせた選定が重要です。
当記事では、データ復元ソフトを選ぶポイントや、有料・無料別におすすめのデータ復元ソフトを厳選してご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
『4DDiG』:累計7,500万ダウンロードされているデータ復元ソフト。2,000種類以上のデータファイルに対応。7日間無料体験可能(いつでもキャンセル可能)・30日間返金保証・年中無休技術サポート付き。
データ復元ソフトを選ぶポイント
復旧成功率と対応可能なデータ範囲
データ復旧ソフトを選ぶ際に最も重要なのは復旧成功率と対応可能なデータ範囲です。復旧成功率は公式サイトの数値だけでなく、ユーザーレビューや実際の使用報告も参考にしましょう。
また、対応範囲の広さも確認すべき点です。具体的には、削除済みファイルの復元だけでなく、誤フォーマット、パーティション消失、RAW状態のドライブからの復旧など、複雑な状況に対応できるかどうかがポイントになります。
対応可能なファイル形式もチェックが必要で、一般的な文書や画像ファイルだけでなく、RAWデータや業務用ソフトの特殊形式に対応しているかどうかも確認しておきましょう。
ユーザーフレンドリーな設計で利用しやすいか
データ復旧ソフトは専門的な知識がなくても使えることが望ましいです。なぜなら、データ消失は突然発生するので、慌てている状況で複雑な操作を強いられると、誤操作やさらなる損失につながる可能性があるからです。
ユーザーフレンドリーな復旧ソフトは、復旧手順がウィザード形式で案内され、ユーザーが画面の指示に従うだけでスキャンから復旧まで完結します。また、復旧対象データをプレビューできる機能が備わっていると、誤ったデータを復元するリスクを減らせます。
日本語対応の有無や、ヘルプ・マニュアルの充実度も確認しておきましょう。
提供元の信頼性とサポート体制
データ復元ソフトを選ぶ際は、ソフトの機能面だけでなく提供元の信頼性とサポート体制も確認しておきましょう。
特に業務用途や高額なデータを扱う場合は、トラブル時にサポートを受けられるかどうかが非常に重要です。有料ソフトの多くはメールやチャット、電話でのサポートを提供していますが、その対応言語や対応時間も重要なチェックポイントです。
また、個人情報や復旧データの安全性も重要です。復旧処理がクラウドに送信される仕組みのものは、セキュリティリスクが存在するため、ローカル環境で処理が完結するタイプの方が安心です。
コストパフォーマンスとライセンス形態
データ復旧ソフトは無料版から数万円の有料版まで幅広く存在します。無料版は試用や小規模復旧には便利ですが、容量制限や機能制限があるため、本格的な復旧には不十分なことが多いです。
有料版は機能が充実しており、無制限復旧やRAID対応、特殊形式対応などが利用可能です。また、ライセンス形態にも注意が必要で、例えば「1年間更新型」「永久ライセンス型」「台数制限あり」などがあり、用途によって最適なライセンス形態は変わります。
ビジネスで複数台PCに導入する場合は台数制限が緩いソフトを選ぶ方が効率的で、逆に個人利用なら低価格でシンプルなライセンスでも十分です。
重度論理障害・物理障害はデータ復旧業者の利用がおすすめ
外的な破損がない論理障害であれば、データ復元ソフトなどを用いてデータを復元できる可能性がありますが、外的な破損による物理障害であれば、ソフトでのデータ復旧は難しいです。
論理障害においても、ソフトの操作を誤ると症状が深刻化し、データ復旧率が下がるので注意が必要です。
「データの復旧率をできるだけ高めたい」「すぐにデータを復旧させたい」という方は、初めからデータ復旧業社に依頼することをおすすめします。
デジタルデータリカバリー:国内売上14年連続No.1のデータ復旧業者

運営会社 | デジタルデータソリューション株式会社 |
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受付拠点 | 東京(六本木)/神奈川(横浜)/愛知(名古屋)/大阪(梅田)/福岡(博多) ※全国どこでも無料で集荷対応 or 郵送 ※法人であれば無料出張診断・復旧作業可能 |
料金(税込) | 500GB未満:5,000円~ 500GB以上:10,000円~ 1TB以上:20,000円~ 2TB以上:30,000円~ ※成功報酬ではあるが作業費が必要な場合あり |
『デジタルデータリカバリー』は、国内売上14年連続No.1のデータ復旧業者です。ハードディスクやサーバー、パソコン、スマホ、USBなど、軽度データ障害から重度物理障害まであらゆる機器に対応しています。
デジタルデータリカバリーでは、365日24時間電話受付を行っており、突然の故障にも対応可能です。復旧スピードもかなり早く、依頼の約80%が48時間以内に復旧しているようです。
HDDをはじめ、USBやカメラ、NAS、RAIDなどあらゆるデバイスのデータ復旧に強く、料金は500GB未満で5,000円~、500GB以上で10,000円~、1TB以上で20,000円~、2TB以上で30,000円~と良心的な料金設定となっています。
ユーザーの評判・口コミまとめ
他社で復旧不可能と診断されたHDDでしたが、諦めきれずにこちらに相談したところ、無事データを取り戻すことができました。初期診断も迅速で、状況を丁寧に説明してくれたので安心してお任せできました。費用はかかりましたが、大切なデータが戻ってきて本当に感謝しています。
(出典:Edmondo NEXT独自調査)
PCエコサービス:業界最安一律39,800円でかつ完全成功報酬

運営会社 | 株式会社AnswerMakeSolutions |
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受付拠点 | 東京(中野) ※来社持込み不可の場合は郵送 |
料金 | 39,800円(定額) ※完全成功報酬 |
『PCエコサービス』の魅力は、成果報酬型かつ39,800円という一律料金設定にあります。一般的に、障害内容や障害の重度によって復旧料金は異なりますが、PCエコサービスでは障害内容・重度に関わらず39,800円という安さでサービスを提供しています。
使用しているデータ復旧機器は世界最高峰のマシンであるPC-3000であり、官公庁や警察庁で導入されているほど信頼性が高いマシンです。
輸送期間含め最短3日でデータ復旧できるという速さも強みの一つです。初期調査費は無料で、データ復旧に成功した場合のみ費用が発生する完全成果報酬制を導入しています。
ユーザーの評判・口コミまとめ
急なパソコントラブルで困っていましたが、電話一本ですぐに来てくれて、あっという間に修理してくれました。原因や対処法も分かりやすく説明してくれて安心できました。料金も事前に見積もり通りで良心的だと思います。また何かあったらお願いしたいです。
(出典:Edmondo NEXT独自調査)

無料で利用できるデータ復元ソフトおすすめ5選
4DDIG(7日間無料体験可能)

『4DDiG』は、WindowsやMac、USB/SDカード、外付けHDDなどのリムーバブルデバイスも含め、2,000種類以上のデータファイルを復元できます。
データ復元実績は10年以上で累計のダウンロード数は7,500万以上の実績を誇っており、30日間返金保証や年中無休技術サポート付きなので、ユーザー満足度が非常に高いです。
AI技術により、あらゆるレベルの破損した写真、動画、ファイル、音声を修復可能で、Canon、Sony、DJI、GoProなどの破損した動画も復元・修復可能です。1週間の無料体験期間だけでも、軽度の論理障害であれば十分利用できます。
Recuva(無料版)

『Recuva』は、PC・USB・SDカード・外付けHDDなど幅広いデバイスに対応しており、無料なのに有料ソフトに引けをとらない復旧性能が強みです。
一般的な無料のデータ復旧ソフトであれば、ファイルのスキャンまでしかできなかったり、データ復旧できる数に上限がある場合がほとんでですが、Recuvaでは有料ソフトと同等のリカバリー機能を無料で利用できます。復旧できるデータは写真・動画・メール・ワードなど汎用性が高いです。
ファイナルデータ(無料版)
『ファイナルデータ』は、料金・機能・操作性において、専門家を含む多くのユーザーから高い満足度を得ており、市場シェアNo1を20年以上連続で維持しています。
無料版は有料版の復旧ソフトと同じくスキャンを行って、大事なデータが復元できるかどうか確認できます。無料版では確認までしかできませんが、もし大事なデータを高い精度で復元したい方は有料版を利用しましょう。
クリックだけでデータ復旧できるシンプルな操作性なので、データ復元ソフトを初めて使う方でも簡単に操作できます。
EaseUS Data Recovery Wizard(無料版)
『EaseUS Data Recovery Wizard』は、パソコン(Windows/Mac)やスマホ、外付けHDDなど幅広いデバイスに対応しており、2GBまでのデータ復旧であれば無料版で試すことができます。
有料版は料金が税込19,960円と相場よりも高いですが、写真・動画・メール・ドキュメント等の全データ形式に対応しており、データ復旧率97.3%と高い水準を維持しています。
PhotoRec
『PhotoRec』は、オープンソースで公開されている無料のデータ復旧ソフトです。写真だけでなく文書、動画、アーカイブなど400種類以上のファイル形式に対応しています。
一番の強みは、ファイルシステムを問わず「シグネチャ解析」でデータを直接抽出できる点で、破損したパーティションやフォーマット済みドライブからも復旧できます。難点として、ユーザーインターフェイスが簡素で初心者には少し難しいです。
有料のデータ復元ソフトおすすめ8選
4DDiG

『4DDiG』は、PC、リムーバブルデバイス(USB/SDカード、外付けHDD)など、2,000種類以上のデータファイルを復元できます。削除、フォーマット、パーティション損失、ウイルス感染など多様な障害に対応しています。
データ復元実績は10年以上で累計のダウンロード数は7,500万以上の実績を誇っており、ユーザー満足度が非常に高いソフトです。
UIはモダンで使いやすく、プレビュー機能も搭載。AI技術により、あらゆるレベルの破損した写真、動画、ファイル、音声を修復可能で、特に写真・動画・文書データに強いです。
Recoverit

『Recoverit』は、これまで500万人以上が利用している信頼性の高いデータ復旧ソフトです。料金は月額課金であれば7,980円〜、永続ライセンスであれば12,980円(税込)で利用できます。
写真・動画・音声ファイル・メール・ドキュメントなど1,000種類以上のファイル形式に対応しており、HDD、USB、SSD、SDカードなど2,000種類以上の保存デバイスで利用可能です。
使い方もかなりシンプルで、「データを選択→スキャン→修復完了」という3STEPで簡単にデータを復旧できます。
データ復旧成功率は95%を超えており、「起動しないパソコンからデータ復元」「破損した動画を修復」など、難易度が高いデータ復旧にも対応しています。
Aiseesoft

『Aiseesoft』は、写真・動画・ドキュメントなど、500種類以上のファイル形式に対応しています。特にSDカードやUSBメモリなどの軽度〜中度障害のデータ復旧に強いです。
削除・フォーマット・クラッシュ・ウイルス感染など幅広い障害をカバーしており、シンプルなUIで使いやすさに定評があります。
プレビュー機能で必要なデータのみを復元でき、初心者でも容易に操作可能です。永久ライセンスも提供されているので、日常的なバックアップ補助としても有用です。
Tenorshare UltData
『Tenorshare UltData』は、iOSデバイス本体、またはiTunes・iCloudバックアップから簡単にデータを復元でき、LINEやInstagramの写真、動画・音楽・メッセージ・メモなど、35種類以上のデータが抽出可能です。
誤削除、ウイルス感染、デバイスの紛失・盗難、画面が壊れた・固まったなど、あらゆる状況でもデータを復元できます。
料金は月間更新ライセンスが6,580円(税込)で、30日間の返金保証付き、無料カスタマーサポート付きです。
ファイナルデータ11plus
『ファイナルデータ11Plus』は、様々なデバイスのデータ復元に対応しており、スマホやデジカメ、ビデオカメラの写真や動画も高精度で復元できます。
SDカードはもちろん、デジカメやビデオカメラを直接PCを繋いで復旧作業を行うことができます。PC上の操作においては、指示に従って行うだけなので簡単です。
思い出の写真や動画を高い精度で復旧したい方におすすめのデータ復元ソフトです。
完全復元PRO15プレミアム
『完全復元PRO15プレミアム』は、完全データ復元PRO、完全デジカメデータ復元、完全ドライブ復元を3点セットにした復元ソフトです。
これ一つあればパソコンやスマホだけではなく、デジカメなどを含めたあらゆるデータ復元が可能です。
一方で、個人で使用する場合、完全復元PRO15プレミアムはややオーバースペックかもしれません。完全データ復元PRO、完全デジカメデータ復元、完全ドライブ復元はそれぞれ単品で購入できるので目的に応じて購入しましょう。
Stellar Data Recovery
『Stellar Data Recovery』は、インド発の全世界で利用されているデータ復旧ソフトです。
削除やフォーマット、ドライブクラッシュからの復旧に強く、特に写真や動画ファイルの復旧に定評があります。
無料版は制限付きで、有料版は1万円前後から利用できます。UIはモダンで操作しやすく、復旧対象をドライブ単位やフォルダ単位で指定できます。復旧中のプレビュー表示も精度が高く、効率的に必要なデータだけを取り戻せます。
Disk Drill
『Disk Drill』は、Macユーザーに定評があるデータ復元ソフトです。一般的に、Mac版の復元ソフトはWindows版に比べ5,000円ほど高いか、対応すらしていないケースが多いです。
Disk Drillでは、Windows・Macの両方に対応し、料金も一律13,479円(税込)です。復旧性能も優れており、画像や文書など200種類以上のファイル形式に対応しています。
無料版においても、ファイルの高速スキャンやデータ保護、バックアップ作成まで行えるので、無料版を試してから有料版を検討するのがおすすめです。